先日、妻に銘柄指定でみかんを買ってきてくれるよう頼んだのですが、買ってこなかった。『何故買ってこなかったか』と聞くと、みかんは当たり外れが大きいので味見をしてから買いたかったが出来ず、店主に聞くと〇〇という等級がついていて〇〇という名前が付いているから美味しいはずだと、店主は食べてもいないのにそう言うので買ってこなかったと。
贈り物でハズレを持っていくわけにもいかず、そうしてくれて助かりました。
大人になり頭で食べている人ほど、〇〇産だから美味いなとなりがちですが、子供で『マグロはやはり大間産に限る!』なんて言っている子供は見た事がありません。子供は観念ではなく、素直にその味をみて必要なものは美味しく食べますし、体にいらないものは食べません。
あるお母さんは子供がピーマンを食べないからといってハンバーグや餃子に隠してまで食べさせるという話を聞いてビックリしてしまいました。ピーマンなどの苦味があるものは子供とには毒として感じられ、東洋医学では苦味は心臓を丈夫にすると考えられているので、心臓が弱っている人や大人には必要なのかもしれません。
頭で栄養を補給してしまうと体の要求とちぐはぐになってしまいますし、本当に体に欲しいものが分からなくなってしまいます。
先日の土日も休憩が無いぐらいに忙しくさせていただいたので、なかなかお昼ご飯が食べられず、夕方になりやっと食べられるとかじり付いたおにぎりのなんと美味しいことかと思ったほどです。
体が欲しているものほど心地良く美味しく感じられ、その人その人に合ったものを食べる事が健康を保つ秘訣です。
健康に良いから野菜を食べる、体に良いと聞いたから食べるというより、そういったものが無くとも強く丈夫に健康が保てる身体を作っていく事が本当の健康なんだと思います。